
ツアーの見どころ
民族の合流地点 イラン北西部周遊
イランはその大きな国土に、多数派のペルシャ人の他、アゼリ人、トルクメ人、アラブ人、クルド人など、多くの少数民族を抱えています。なかでもタブリーズを中心とするイラン北西部は少数民族の宝庫とも言え、アゼルバイジャン、アルメニア、トルコ、イラクと国境を接する為、近隣国との交流が活発な地域です。歴史のなかで何度も変わった国境線は文化的には意味を為しておらず、その両側で同じ宗教や風習を共有しています。イスラム教シーア派が大多数を占めるイランですが、世界遺産に登録されているアルメニア人の修道院建造物群やゾロアスター教の聖地と呼ばれる神殿跡などは、隣国との宗教文化のつながりを感じさせ、一様ではない多民族国家イランの一面を覗かせます。民族入り混じる、エスニックな雰囲気が満ちるイラン北西部周遊の旅です。
世界遺産 火口湖を取り巻くササン朝の聖地 タフテ・ソレイマーン
西アゼルバイジャン州にある水深100mの火口湖。その周りに残るササン朝の宗教施設と宮殿の跡がタフテ・ソレイマーンです。「ソロモンの玉座」という意味を持っています。紀元200~600年代に隆盛したササン朝ペルシャはゾロアスター教を国教に定め、イラン南西部のファールス地方に拝火壇を多く作りますが、王朝後期にはそれらの多くがイラン北西部に移されていきます。タフテ・スレイマーンはなかでも規模が大きく、ササン王朝の重要宗教施設でした。
■タブリーズの歴史的バザール
■ソルターニーイェ
■シャイフ・サフィー・アッディーンの修道院と聖者廟複合体
古代都市遺跡シャハレ・イェリ
カスピ海とアゼルバイジャン国境そばにある推定紀元前2000~1000年の都市遺跡と推測される謎の多い遺跡群です。口の無い人型の石像が乱立しており、それぞれ鎧や剣を身に着けており、権力者や兵士の存在を感じさせます。
世界遺産 イラン最北部に点在する世界遺産アルメニア教会
聖タデウス教会(ガラ・ケリサ=黒の教会)
ナヒチェヴァン自治共和国とトルコとの国境に近いイラン最北部の山間に、イランで最も印象的なキリスト教会があります。通称ガラ・ケリサ(黒の教会)と呼ばれるアルメニア正教の聖タデウス教会です。十二使徒の一人である聖タデウスが布教の最中に殉教した場所に68年頃に聖堂が創建され、何度かの修復や再建を経て外敵の侵入を防ぐような堅牢な姿を今に見せています。
世界遺産 聖ステファノス教会
イラン北西部一帯は、キリスト教揺籃期には古代アルメニア王国の支配地域であったため、キリスト教信仰の中心として教会・修道院が建てられました。ナヒチェヴァン自治共和国との国境を流れるアラス川の河畔に位置する聖ステファノス教会もその一つで、渓谷に沿う形で9世紀頃に建設されました。
現地情報
【イランに対する安全情報】
5月1日現在、今回訪れるエリアには、外務省より「十分注意してください」というレベル1の渡航情報が発令されていますが、現地手配会社に情報を確認し、安全を考慮した上でツアーを発表しておいます。突然の情勢悪化により、日程の変更、ツアーの実施を取りやめる場合がございます。予めご承知の上でお申込み下さいますようお願いいたします。
スケジュール
日 | スケジュール | 食事 | 宿泊 |
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1日目 | 東京/関空(深夜発) 東京または関西空港より航空機にて中近東主要都市へ。 | 機 | 機中泊 |
2日目 | 中近東主要都市(早朝着/午前発) テヘラン(午前着) ザンジャーン 中近東主要都市乗り継ぎにて、テヘランへ。到着後、専用車にてイラン北西部ザンジャーン州の州都ザンジャーンへ。途中、2005年に世界遺産に登録された14世紀の◎ソルターニーイェの都市遺跡に立ち寄ります。 | 機昼夜 | ザンジャーン泊 |
3日目 | ザンジャーン タカブ 朝、西アゼルバイジャン州に残るゾロアスター教の神殿○タフテ・ソレイマーンへ。ササン朝ペルシャの聖地といわれ世界遺産に登録されています。他、○「ソロモンの刑務所」にも訪れます。その後、1818年に発見された自然洞窟を人工的に拡張した洞窟住居跡○カラフトゥ洞窟へ。 | 朝昼夜 | タカブ泊 |
4日目 | タカブ ウルミエ 朝、スルドス平原に位置し、8000年前~14世紀にかけての地層がみられる○テッペ・ハサンル遺跡へ。観光後、ウルミエ湖へ立ち寄り、午後、ウルミエの観光へご案内します。 | 朝昼夜 | ウルミエ泊 |
5日目 | ウルミエ マクー 朝、ウルミエ郊外のササン朝ペルシャの記念碑が刻まれた○カーン・タクティへ。その後、アルメニア正教会にとって聖地である世界遺産の○聖タデウス教会や、○ゾルゾルの修道院礼拝堂を訪れます。 その後トルコとの国境に近い町マクーへ。 | 朝昼夜 | マクー泊 |
6日目 | マクー タブリーズ マクーからさらにトルコ方面へと走り、国境の町バザルガンへ。天候が良ければ、聖なる山アララト山が望めます。 その後、東アゼルバイジャン州にある世界遺産○聖ステファノス教会、その他○チュパン教会を観光して、東アゼルバイジャン州の州都タブリーズへ。 | 朝昼夜 | タブリーズ泊 |
7日目 | タブリーズ 午前、タブリーズの観光にご案内します。世界遺産に登録されている○バザールや、ブルーモスクの異名を持つ○カブードモスク、◎アゼルバイジャン博物館など。午後、サハンド山の麓に張り付くようにあり、独特の景観を見せている○キャンドバーン村への観光へ。 | 朝昼夜 | タブリーズ泊 |
8日目 | タブリーズ アルダビール タブリーズからアルダビール州の古代遺跡○シャハレ・イェリへ。ユニークな石像群が出迎えてくれます。 その後、州都のアルダビールへ。到着後、サファーヴィー教団によって建設された世界遺産◎シャイフ・サフィー・アッディーン廟へ。観光後、アルダビールへ。 | 朝昼夜 | アルダビール泊 |
9日目 | アルダビール カズヴィーン アルダビールからカズヴィーンへ向かいます。到着後、カズヴィーンのホテルへ。 | 朝昼夜 | カズヴィーン泊 |
10日目 | カズヴィーン テヘラン 中近東主要都市 午前、テヘランへ。 中近東主要都市経由にて帰国の途へ | 朝昼機 | 機中泊 |
11日目 | 成田/関空(夕刻着) 羽田または関西空港に到着。 |
※○は下車観光、◎は入場観光の表示です。
※交通スケジュールの変更等により日程が一部変更となる場合は予めご了承ください。
※東京発着とは成田空港か羽田空港いずれかとなり、ご出発の1か月ほど前に決まります。関空発着も可能ですが、グループと合流離団に際し、空港でお待ちいただくことや、現地係員による空港送迎になることもありますので予めご了承ください。
ご旅行代金
出発日 | 5月18日(日)~5月28日(水) 9月21日(日)~10月1日(水) |
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出発 | 東京/関西 |
日数 | 11日間 |
旅行代金 | ¥468,000 |
1人部屋追加代金 | ¥85,000 |
※上記旅行代金とは別に航空機の燃油サーチャージ¥72,000(目安)、航空保険料および海外の空港諸税等¥12,800(目安)や日本国内の空港関連諸税等を申し受けます。なお増減された場合はご出発前に精算させていただきます。
旅行条件
食事回数 | 朝:8 昼:9 夕:8 |
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ツアーコンダクター | 全行程同行(東京発着に同行) |
最少催行人数 | 8名様 |
最大催行人数 | 12名様 |
利用予定航空会社 | エミレーツ航空、カタール航空 ※航空会社によりエコノミークラスの座席指定が可能です(有料) また、国内線割引料金がございます。詳細はお問い合わせください。 |
旅券残存有効期間 | 入国時6か月以上 |
利用予定ホテル | ザンジャーン:ホテルグランド、ホテルアジア、ザンジャーンブティック タカブ:ランジ、ペリエコロッジ ウルミエ:ツーリストイン、シャヘル、ホテルアジア マクー:ツーリストイン アルダビール:サレインラレー、サライ カズヴィーン:バグダッド、ミノー、イラニアン、アルボルズ ※各地ホテルは上記または同等クラスとなります。 |
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