企画者より
世界四大文明の一つに数えられるインダス文明は、紀元前2,500年頃から紀元前1,700年頃インダス川流域を中心に栄えました。発掘された大小200を越える遺跡の内モヘンジョダロとハラッパーの都市遺跡は、その規模からいって文明の中心都市であったと思われます。インダス文明の諸都市は、完成された都市プランに基づいて、城塞と市街地とがきちんと区分されており、神殿や宮殿、王墓など聖俗の強大な権力の存在を示すモニュメントは見当たりません。しかし、大規模な穀倉庫や諸施設などが完備されており、土器や石器、装身具など、新たな価値をもった製品が大量に生産されていました。このツアーではインダス文明の遺産に加えて、ムガール帝国の壮麗なる栄華が偲ばれるラホールや貴重なイスラムの軍事要塞として世界遺産に登録されているロータス城塞など、パキスタンの歴史を紀元前から現在までたどる、思い出深いパキスタンの旅になっております。
ツアーの見どころ
歴史と文化、現在のパキスタンが混在する街 ラホール
セント・マーティン島の南西にあり、陸地面積は13㎢、シーナリー山(887m)を中心に形成された火山島です。周囲は断崖絶壁に囲まれて、1595年に初めて島外の人間が立ち入りました。人口は約1400人、最も大きな集落は「ザ・ボトム」といい、島の人口の3分の1が生活しています。オランダ人の他、アイルランド人、スコットランド人、黒人などの血をひいており、農業などの自給自足の他、航海士として船乗りで生計を立てている人がほとんどです。
ガンダーラの遺構が数多く残る タキシラ
紀元前6世紀まで遡るインド仏教の中心地として栄えた街です。チャンドラグプタやその孫のアショーカ王の時代にマウリヤ朝最大の都として栄華を誇ると同時に交易の中心として多くの文化も流入しました。僧院遺跡のジョーリアンやバクトリア人によって建設された都市遺跡シルカップなど一見の価値があるものです。
世界遺産
インダス文明の大遺産 モヘンジョダロ
1922年から発掘調査が開始されたモヘンジョダロとほぼ同時期に、北西に600kmほど離れたハラッパーでなされた調査によって、インダス文明の存在が知られるようになりました。
文明最大級の規模を誇るモヘンジョダロは、ほぼ1km四方の大きさで、城塞と市街地の2つの区域に分かれています。日干しレンガと泥でできた市街地は、大路によって12に区画され、各戸には上下水道が完備されるなど高度な文化を誇っていました。出土した土器や印章、テラコッタの像や装身具類などからインダス文明の水準の高さが伺われます。
ロータス城塞
イスラマバードの南、カーハーン側の畔に建つロータス城塞は、アフガニスタンとパンジャーブ平原とを結ぶグランド・トランス・ロード上の防衛の要衝として16世紀に造られたもので、切り石とレンガでできた城塞は不規則な形をしており、厚さ10~13m、高さ10~18mのお城壁の周囲は約4kmにも達しています。最大のソヘール門を始めとする12ある城門は、全て切石積みでできた堅牢なもので、質素ながらも美しいレリーフやタイルなどで装飾されているものもあります。ロータス城塞は、パシュトゥーン建築とヒンドゥー建築の両様式が絶妙に融合した貴重な建造物として1997年に世界遺産に登録されています。
現地情報
【パキスタンの安全情報】
4月1日現在、今回訪れるエリアには、外務省より「不要不急の渡航は止めてください」というレベル2の危険情報が発令されておりますが、現地手配会社に情報を確認し、安全を考慮した上でツアーを発表しております。しかし、突然の情勢悪化により日程の変更、ツアー実施を取りやめる場合がございます。予めご承知の上でお申し込み下さいますようお願いいたします。
スケジュール
日 | スケジュール | 食事 | 宿泊 |
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1日目 | 成田/関空(午前発) バンコク(夕刻着/18:50発) カラチ(22:25着) 成田空港または関西空港よりバンコク乗り継ぎにてカラチへ。 到着後、ホテルへ。 | 機機 | 機中泊 |
2日目 | カラチ(午後又は夕刻発) サッカル(午後又は夜着) モヘンジョダロにて発掘された神官王像など貴重なコレクションを保管する◎パキスタン国立博物館やパキスタン創始者の霊廟○ジンナー廟など、カラチの観光へ。昼食後、カラチ空港から航空機にてサッカルへ。 | 朝昼夜 | サッカル泊 |
3日目 | 【モヘンジョダロ】 終日、専用車にてインダス文明を代表する都市遺跡で世界遺産に登録されている◎モヘンジョダロの観光に出かけます(片道約130km)。日干しレンガでできた広大な都市遺跡をじっくりと見学し悠久の歴史に思いを馳せていただきます。夕刻、サッカルへ戻ります。 | 朝昼夜 | サッカル泊 |
4日目 | サッカル ウッチュ・シャリフ ムルタン 専用車にて13世紀に宗教、文化文学の中心として栄えたウッチュ・シャリフへ。ムルタン様式の美しい装飾タイルが眩しい○ビービー・ジャビンディ廟などを観光します。その後、パンジャーブ平原の中心に位置するムルタンへ。 | 朝昼夜 | ムルタン泊 |
5日目 | ムルタン 【ハラッパー】 ラホール 午前、城壁に囲まれた旧市街に残る中世ムルタン様式の代表建築○シャー・ルクネ・アラーム廟を始めとする素晴らしい遺産を観光し | 朝昼夜 | ラホール泊 |
6日目 | ラホール 終日、ラホールの観光。ムガール帝国の栄華が偲ばれる○バード・シャーヒー・モスクや世界遺産に登録されている○ラホール城塞と水の庭園シャーラマール庭園、断食する仏陀像などガンダーラ美術の素晴らしいコレクションを誇る◎ラホール美術館などにご案内します。また、インドとの国境ワガーで毎日、日没前に行われている○フラッグセレモニー(国旗降納式)もご覧頂きます。 | 朝昼夜 | ラホール泊 |
7日目 | ラホール ロータス城塞 イスラマバード 専用車にてパシュトゥーン建築とヒンドゥー建築の両様式が絶妙に融合した、世界遺産に登録されている○ロータス城塞や近郊都市ラワールピンディを観光しながらイスラマバードへ向かいます。 | 朝昼夜 | イスラマバード泊 |
8日目 | イスラマバード(23:30発) 終日、パキスタンの首都イスラマバードの観光。サウジアラビアからの寄進によって建設された10万人が一度に礼拝可能な◎シャーファイサル・モスクを観光。その後、世界遺産に登録されているガンダーラの遺跡○タキシラの観光へ。紀元2世紀のクシャーナ朝時代の○ジョーリアン遺跡、紀元前2世紀にバクトリア人によって建設された○シルカップ遺跡、貴重な出土品を所蔵する◎タキシラ博物館など。観光後、空港へ。帰路の途につきます。 | 朝昼夜 | 機中泊 |
9日目 | バンコク(6:15発/午前発) 成田/関空(午後着) バンコク乗り継ぎにて、成田空港または関西空港到着。 | 機機 |
※○は下車観光、◎は入場観光の表示です。
※交通スケジュールの変更等により日程が一部変更となる場合は予めご了承下さい。
ご旅行代金
出発日 | 12月14日(土)~12月22日(日) 1月18日(土)~1月26日(日) |
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出発 | 成田/関空 |
日数 | 9日間 |
旅行代金 | ¥428,000 |
1人部屋追加代金 | ¥68,000 |
※上記旅行代金とは別に航空機の燃油サーチャージ¥54,000(目安)、航空保険料および海外の空港諸税等¥20,700(目安)や日本国内の空港関連諸税等を申し受けます。なお増減された場合はご出発前に精算させていただきます。
【査証関係】 ○パキスタン査証料:8.18米ドル
○査証用写真:1枚(4.5x3.5cm) ○査証取得手数料:\6,600
○旅券残存有効期間:入国時6ヶ月以上
旅行条件
食事回数 | 朝:7 昼:7 夕:7 |
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ツアーコンダクター | 全行程同行 |
最少催行人数 | 6名様 |
最大催行人数 | 12名様 |
利用予定航空会社 | タイ国際航空 |
お荷物無料宅配サービスご出発、ご帰国時にスーツケース(お1人様1個)を無料宅配致します。
○利用予定ホテル
カラチ: メーラン、リージェントプラザ
サッカル:ロイヤルタージ、チェン、ワン
ムルタン:ラマダ、シンドバッド、ワン
ラホール:フォーポイント、パークレーン、ルクサスグランド
イスラマバード:ヒルビュー、レジェンド、グランドリージェンシー
※各地のホテルは上記又は同等クラスとなります。
※ホテル客室はシャワーのみとなります。